この中の誰かが刑事、誰かが犯人。<br />そして、誰かが存在しない。<br />連続殺人犯が逃走中のある日。<br />相良と琴平は男に車で連れ去られそうになっていた女子大生・菜実を助ける。<br />安心する菜実をよそに、相良は男に囁きかける。<br />「君がいつもやってることを、僕たちに見せて」。<br />豹変した相良の様子に恐怖する菜実。<br />それを見て、男たちは笑みを浮かべる――。<br />驚愕のラストが待ち受ける連作ミステリー。<br />