森鴎外を生涯師と仰いだ荷風。<br />「森先生の伊沢蘭軒を読む」「鴎外記念館のこと」などの随筆、大正十一年?昭和三十三年の鴎外忌の日録を収める。<br />そのほか向島・浅草をめぐる文章と、自伝的作品を併せた文庫オリジナル随筆集。<br />巻末に谷崎潤一郎「『つゆのあとさき』を読む」、正宗白鳥「永井荷風論」を付す。<br />〈解説〉「鴎外と荷風」森まゆみ