魔王の黒幕 信長と光秀
天正10年6月、明智光秀は1万2000の軍勢を率いて丹波亀山城より出陣した。
天下人・織田信長の命で、備中高松城を包囲する羽柴秀吉の後詰をするためだ。
波瀾に満ちた我が人生と、亡き妻・煕子の献身に思いを馳せる光秀。
思えば、信長に仕えてからの14年余――魔王の如き主の所業の陰には、常に自分がいた。
「今は戦国乱世、闇に覆われた世だ。
乱世の闇を掃うには、より巨大で濃い闇が求められる」。
第六天魔王・信長の先達として駆け抜けた光秀の胸に、今、去来するものは……。
福井新聞好評連載、書籍化。
【目次】第一章 疑惑第二章 信長第三章 魔王第四章 決別第五章 惟任第六章 献身第七章 決意最終章 謀反
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