いつもの暮らしのそこここに、ひっそり開いた異世界への扉――公園の砂場で拾った〈雛型〉との不思議なラブ・ストーリーを描く表題作ほか、奇妙で、ユーモラスで、どこか哀しい、四つの幻想譚。<br />芥川賞作家の初めての短篇集。<br />〈目次〉物語が、始まるトカゲ婆墓を探す