虚無的な孤高の剣士「眠狂四郎」を生んだ苛烈な戦争体験、多彩な女性遍歴、師・佐藤春夫との交流――。<br />故郷出奔から直木賞受賞までの無頼の日々を豊富なエピソードとともに綴る回想録。<br />表題作のほか、私小説的短篇五篇を併録する。<br />新たに随筆「文壇登場時代」「わが生涯の中の空白」を増補。<br />〈解説〉縄田一男【目次】わが青春無頼帖色 身蜃気楼北の果から落 花先生と女と自分〈巻末付録〉文壇登場時代わが生涯の中の空白