オスカー・ワイルド書簡集 新編 獄中記 悲哀の道化師の物語
没後120年。
スキャンダルを経てなおキザを貫いた世紀末の鬼才、その大きすぎた代償とは――。
近年刊行された『オスカー・ワイルド全書簡』をもとに、ワイルドが投獄されるきっかけとなった事件の発端から、同性愛裁判、獄中の真実、そして出獄後の放浪、死までを、訳者の詳細な解説と註とともに、一篇の小説のように再構成する。
恋人との愛憎・確執、事件の顛末などが明らかになることにより、独自の芸術論、迫真のキリスト論と人間的な弱さが一体となった「悲哀の道化師」ワイルドのほんとうの姿が浮かび上がる。
目次より前説――ワイルドの前半生と 事件に至るまでのあらまし第一章 三度の裁判第二章 深き淵より第三章 新たな牢獄終章 ワイルドの亡霊
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