四国統一を成し遂げた偉大な父・元親に愛され、四男ながらも家督を継いだ長宗我部盛親。<br />一方、豊臣の五大老として実質、天下の実権を握る家康を父に持つ徳川秀忠。<br />二人の命運は関ヶ原における勝敗で分かれるも、互いに戦功を上げられぬ屈辱を味わう。<br />それから十余年、運命が再び二人を戦場に連れ戻す――。<br />戦国の知られざる真実を描く歴史巨篇。<br />【目次】第一章 蚊帳の外第二章 焦燥の急第三章 後始末第四章 命運の差第五章 流動の先第六章 栄枯盛衰