崇仏派の蘇我馬子と排仏派の物部守屋が対立する、六世紀の倭国。<br />天才と噂される少年・厩戸御子は仏典を読み漁っていた。<br />仏教導入の切り札として、馬子から期待されていたのだ。<br />ある日、守屋の邸を訪れた御子は、彼が所蔵する膨大な数の経典を披露される。<br />排仏派の守屋が一体なぜ!? 一方、時の帝は厩戸の異能を危険視し、ある決断を下した――。<br />