『戦艦武蔵』以前の吉村文学の中核をなす自選短篇集(全二巻)。<br />第II巻には、集団自殺へと傾斜する少年たちを描く太宰治賞受賞作「星への旅」のほか、死と隣接する独特の世界を垣間見せる表題作など、一九六一年から六六年までの七編を収める。<br />〈解説〉荒川洋治【収録作品】墓地の賑い/透明標本/電気機関車/背中の鉄道/煉瓦塀/キトク/星への旅