軽妙な語り口で市井の人びとの日常をユーモラスに描いた梅崎春生。<br />一九五五年に直木賞を受賞した表題作ほか、「黒い花」「零子」(全集未収録)など同賞の候補作全四篇と、自作について綴った随筆を併せて収める。<br />文庫オリジナル作品集。<br />〈解説〉荻原魚雷■目次 I黒い花/零子/拐帯者/猫と蟻と犬/ボロ家の春秋II私の小説作法/私の創作体験/わが小説/私の小説作法