おう外青春診療録控 千住に吹く風
橘井堂(きっせいどう)医院には今日も子細ありげな患者が訪れる――。
東大医学部を卒業後、父の診療所を手伝う森林太郎(おう外)。
ドイツ留学を熱望し、みずからの進路について煩悶しつつも、市井の一医者である父に「理想の生」のあり方を見出してゆく。
明治14年、「青年医」の人間的成長を描く連作短篇集。
著者紹介 山崎光夫(やまざき・みつお)1947年、福井市生まれ。
早稲田大学教育学部卒業。
85年『安楽処方箋』で小説現代新人賞、98年『藪の中の家 芥川自死の謎を解く』で第17回新田次郎文学賞を受賞。
小説に『北里柴三郎 雷(ドンネル)と呼ばれた男』『殿、それでは戦国武将のお話をいたしましょう 貝原益軒の歴史夜話』など。
医学・薬学関係に造詣が深い。
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