烈火の太洋
連合艦隊が総力を挙げて臨んだトラック沖海戦は、米海軍の撃退に成功したものの被害は甚大であった。
開戦以来、艦隊の主力を担ってきた空母「赤城」「加賀」、戦艦「長門」他多数の艦艇や航空機が失われてしまったのだ。
もはや彼我の勢力は完全に逆転し、連日の空襲に晒されるトラックの防衛は限界に達していた。
じりじりと戦力を削られ続ける状態に、連合艦隊は苦渋の決断を下す。
トラックを放棄し、マリアナに集中させた全軍をもって米海軍との最終決戦の敢行。
果たしてこの戦いの先に講和への道は開けるのか――。
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