早川明子は通称「在原業平の寺」十輪寺で大学助教授の細川和也と知り合い、彼の所属する文学部の新年会に誘われた。<br />そこで出席者の一人が服毒死する。<br />さらに長岡京跡でも遺体が……。<br />派閥抗争か、学説の対立か、それとも教授の令嬢をめぐる愛憎劇か。<br />山村美紗の遺作を西村京太郎が書き継いだ、ミステリー界二大巨頭伝説の合作。<br />〈解説〉山前譲