万年橋のたもとに浮かんだ女のほとけ。<br />襟の裏にはいわくありげな葉っぱが一枚縫い込まれていた。<br />妾殺しの下手人としてしょっぴかれたのは、真面目と評判な手代だったが……。<br />「おれはお人好しで役立たずのうぽっぽさ。<br />だがな、黙っちゃいられねえときもある」――。<br />臨時廻り同心、長尾勘兵衛の粋な裁きが胸を打つ。<br />傑作捕物帳シリーズ第二弾!