中国の古代文学(一・二) 一 神話から楚辞へ/二 史記から陶淵明へ
(一)神話から楚辞へ中国文学の原点である『詩経』と『楚辞』の成立、発想、表現を、『記紀万葉』と対比し考察する。
古代共同体的な生活が破壊され封建制が根付いたとき、人々はそれぞれの運命におそれを抱き、そこに古代歌謡が生まれた。
斬新で美しい論の展開、すべてを網羅した知識、知的興奮が味わえる白川静の世界。
(二)史記から陶淵明へ古い国家の羈絆から解き放たれ、自らの運命に生きはじめた孤独な生活者たち。
彼ら「士人」は体制への埋没を拒否し、自然の情感に沿って天の道に合しようとした。
「天道是なるか非なるか」と厳しく問うことによる文学精神の成立から、現実を避けて桃源郷を求める創作詩にまでいたる、文化の道筋を探る。
(全二巻)
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