ある日、王子様が落ちてきた件
隣国に留学していたベルシュランド王国の王太子イアンの帰国祝いのパーティー。
イアンは留学先の王女と婚約していたが破談、今夜のパーティーは新たに結婚相手を探すためでもある。
いつも以上に着飾ってそわそわする令嬢たちを尻目に、まだ結婚には関心のない伯爵令嬢のアイリーンはパーティーを抜け出して一休み。
すると、空になったテーブルの脇に人が落ちてきた! 大丈夫ですか?とアイリーンが声をかけたその人こそ、今夜の主賓、王太子ではないか。
しかも媚薬を盛られたと呻いている。
いったい誰がこんなことを……。
伯爵令嬢らしからぬ冷静なアイリーンの対応により、大事に至らず何とかやりすごすことのできたイアンは、その翌日アイリーンの屋敷を訪ね、武芸家で知られるアイリーンの兄たちとともに犯人捜しの協力を要請。
アイリーンはイアンに近づく怪しい人間を見張るため、イアンと行動を共にするように。
そしてその見返りに結婚相手を紹介されるのだが……
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