もふもふ皇女の許されざる恋の相手は、異種族ヒト科の王子でした
ニャオン国の皇女・モモはヒト科の青年・シュウマのことがひそかに好き。
ヒト科の入国を禁じているニャオン国では、密入国者は猫人の奴隷になるのが通例である。
なにせ猫人族は他の種族を使うことに長けている。
喉や背中、肉球を撫でさせてやれば、それがヒト科にとって金銀財宝なんかよりも至高のご褒美になる。
わざわざ猫人族の奴隷になりたくて密入国してくる輩もいるくらいなのだ。
シュウマがそのためにわざと密入国したかどうかまではモモはわからないが、二年前、たまたまシュウマを見たモモは彼を引き取り、今は侍従として自分に仕えさせている。
だが、素直になれないモモは、シュウマにわがまま放題。
ある日モモは、父王から買うことを禁止されたハイヒールを手に入れるために、花嫁修業でもある刺繍や裁縫の内職をしていることを打ち明けて、シュウマに協力を仰ぐ。
モモの健気なまでの心意気に感動したシュウマは、快く応じただけでなく、鰹節を削る内職まで! 二人でためたヘソクリで念願の桃色のハイヒールをようやく手にしたモモに、シュウマはさらにハイヒールと同じ色の可愛いチョーカーをプレゼントしてくれたのだった。
だがそのチョーカーを身に着けたモモは??なんとヒトの姿に? 今までモモに忠実だったショウマの態度が一変、実はショウマは、ヒト科が建国したハボン国の王子の一人だったのだ。
シュウマの手によってヒトに変身させられたモモは、ニャオン国の座敷牢に閉じ込められてしまい……
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