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魔法で猫にされちゃったので、先生、なでなでしてください!

孤児のココリナは、幼いころ学院長のギルフォード公爵に拾われて以来、全寮制のイースバーン王立学院で使用人として働いている。
イースバーンは魔術が存在する国。
魔力を糧に、不思議な術を操ることができる一部の人々を『魔術師』と呼び、この学院で魔術を修めた者は『魔導師』の資格を得る。
魔導師は真の精鋭。
この国では貴族であれ平民であれ、魔力持ちは優遇されている。
だが、そんな話は魔力のないココリナとは無縁の話。
何かにつけて動作が緩やかでおっとりしたココリナは、生徒たちから邪険にされ、疎まれている。
そんなココリナにも、先月から古代語の講師として赴任してきたラングスだけはやさしく接してくれていた。
ココリナと同じく魔力を持たず穏やかな雰囲気のラングスは、生徒たちからは「昼行灯先生」などと呼ばれているが、古代語の知識に関しては魔道省幹部からも一目置かれている。
ラングスを尊敬している学院首席のアリシアは、ラングスがココリナを構うのを快く思わず、魔力を使ってココリナを子猫に変えてしまう。
屋外に放り出され、冷たい雨に打たれて生きる望みも失いかけたひとりぼっちのココリナ。
だがそんな彼女を拾い上げたのは、ラングス先生!? 猫嫌いだとばかり思っていた彼の溺愛ぶりに戸惑うココリナだったが、やがてラングスのあたたかい膝の上ですやすやと眠るようになっていく……




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