竜の里の乙女ですが、恋は図書館で見つかりますか?
竜族の末裔であるマリエルは里を出て、正体を隠しながら王立図書館で司書として働いている。
ある日、開館時間前に訪れた藍色の瞳の美しい青年に声をかけると、あろうことか彼は「本が好きではない」と言い放った。
彼の興味を引き出すためにあれこれ聞き出すマリエルだったが、青年にはまるでとりつく島がない。
だが、その週末、マリエルの企画した朗読会には青年の姿が。
会が終わると、青年は朗読会で読まれた作品を借りていったのだった。
ジスランと名乗ったその青年は、以来、頻繁に図書館に通ってくるようになる。
本を通じて会話が弾む二人。
初めてのデート。
もしかしてこれが恋だろうか? だが、マリエルは竜族。
そしてジスランは……おそらく貴族だ--
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