幕末の佐賀藩にともった技術の火が、必ず日本の将来を守る城となる――類まれな行動力と‘涙’で、佐賀藩を雄藩に仕立て上げた男・佐野常民。<br />いったい彼はいかにして静養の最先端技術を導入し、独自に蒸気船を造ることに成功したのか?超一流の技術者・からくり儀右衛門らの活躍、そして影で糸を引く彦根藩の長野主膳……。<br />直木賞作家が初めて挑んだ本格歴史長編、待望の電子化!