社会的ひきこもり 終わらない思春期
30歳近くなっても、仕事に就かず、外出もせず、時に何年も自分の部屋に閉じこもったまま過ごす青年たち。
今、このような「ひきこもり」状態の青少年が全国で増加しつつあるといわれている。
現場の精神科医として約10年にわたり200例以上の「ひきこもり」の治療に携わってきた著者は、「彼らは単に甘えている・怠けているだけなのだから、親を含めた周囲がもっと厳しく接するべきである」といった、いわゆる正論やお説教では決してこの問題を解決することはできないという。
本書は、[第1部]いま何が起こっているのか?理論編 [第2部]「社会的ひきこもり」とどう向き合うか?実戦編の二部構成。
「ひきこもり」を単なる「個人の病理」でなく、個人・家族・社会の3つのシステムの関わりの障害による「システムの病理」であるという捉え方から、「ひきこもり」についての正しい知識と対処の仕方を解説した、初めてのテキストである。
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