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人生で大切なことはすべて映画で学んだ

歴史を現代的な視点で読み解き、ビジネスに活かせる知恵として提供する作家・童門冬二。
これが「表の顔」ならば、「裏の顔」は、大の落語ファンで、映画ファン。
すでに落語を題材にした『人生で必要なことはすべて落語で学んだ』があるが、本書は題材を映画に変えた、その続編だ。
内容は、単なる名作映画の紹介や解説ではない。
「こんな映画に、こんな見方があったのか」という、読者の意表を突くような「映画の見方」の連続だ。
たとえば、『釣りバカ日誌6』。
主人公のハマちゃんが、釣り友達で、自分が勤める会社の社長のスーさんと旅に出た先で、社長と間違われ、代りに講演をするはめに。
演題は「21世紀の都市像」。
ハマちゃん、当然、できるはずがない。
そこで「今日はこんな話はしませんよ」と言って、自分の家族の話を始めてしまう。
童門流はここに眼をつける。
「柄にもないことはするな」というのが、その結論。
映画が生きる勇気に変る一冊だ。




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