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男の老子 「フイゴ人間」になろう

「煩わしい現実社会から退き、自然の中に溶け込んで生きる存在」、悠々自適の‘隠者’としてイメージされる老子。
しかし、そうした姿はほとんどの人にとって望めない。
IT社会での情報の量と質は完全に人間のキャパシティを超え、緊張はキレる寸前だ。
だが、老子はいう。
「火を起こすフイゴ(風を送る道具)の中で、一番大切なのはガランドウの部分だ」。
さらに、「宇宙の生成の原理=道(タオ)に満ちた次元に身を置いて、現実を見つめ直そう」と語りかける。
自己のアイデンティティを取り戻し、生命のある限り誰かのために頑張ろう、という勇気を与えられる。
歴史上にも宮本武蔵や坂本竜馬など、老子の積極性を糧として活用した人物は数多い。
本書は、そうした生き方も辿りながら、現代における‘老子的生き方’を模索する。
毎日出合う難問・危機に対して、心を空虚にし、流れこんでくる一切を避けずに受けとめ、ひとつひとつの事柄への対応策を見出す。




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