継体天皇の謎 古代史最大の秘密を握る大王の正体
継体天皇――。
この人物ほど、古代史ファンの関心をそそるテーマはあるまい。
天皇との血縁がうすいうえに、都から遠く離れた北陸にいた田舎貴族が、なぜ皇位を継承できたのか。
皇位継承に相応しい人物は、ほかにもっといたであろうに――。
しかも、継体天皇は応神天皇の五世の孫にあたるという。
この創作されたような立場が意味するものとは何か。
謎に包まれた天皇、ミステリアスな天皇。
それが継体天皇のイメージだ。
本書は、『大化改新の謎』『壬申の乱の謎』『神武東征の謎』等、「謎シリーズ」で人気を博す新進気鋭の歴史作家である著者が、多くの資料を跳梁し、そこから浮かび上がってくる謎に、大胆な想像力をもって迫った、古代史ファン垂涎の一冊である。
継体天皇とはどのような人物だったのか。
前王朝を乗っ取った新王朝の始祖なのか。
その面白さは、まるでミステリーの謎解きと同じだ。
秋の夜長を過ごすパートナーとしてうってつけの力作である。
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