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生と死のボーダーラインで揺れた 問題少女

生と死。
正常と異常。
自分の外側と内側。
人間は、つねにその境界線(ボーダーライン)を揺れ動く。
リストカット、摂食障害、薬物依存、セックス依存……。
つい境界線を越えてしまうことが、どの人にも起こりうる時代になった。
そういった問題ごとが、もう他人ごととはいえない時代になった。
本書は、女性ジャーナストが長年追い続けた「問題少女」の観察記録である。
彼女・レイカは、鬱病とも境界性人格障害(ボーダーライン)とも診断されていた。
だが、著者・長田との関係、つまり取材する者とされる者の関係をこえ、「友人」としての関係が深まりつつあった時、突如として彼女は自ら命を絶つ。
そして著者は、その原因を、いや「悪者」を捜し求め彷徨をはじめる。
そしてその彷徨のなかで出会う人々を通して、その奥にある現代社会の病理をあぶりだしていく。
なぜ生きるのか、そして生と死について深く考える人々にぜひ読んで欲しい、ノンフィクション意欲作。




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