「三菱」の創業者 岩崎弥太郎 不屈の生き方
先が読めない時代こそ、豪胆に逞しく己を貫け!欧米列強のアジア侵略の脅威が迫る幕末に土佐の貧しい地下浪人の家に生まれた弥太郎。
海運・貿易・殖産による富国強兵策を積極的に推し進める参政・吉田東洋に見いだされた彼は、藩貿易、先進技術の導入を求め、長崎へ。
数々の苦難に見舞われ雌伏の時を経るも、時代は彼に活躍の舞台を与え、海援隊・坂本龍馬に引き合わせた。
後藤象二郎とともに龍馬を援け、薩長同盟、大政奉還の実現に奔走する。
やがて龍馬の志を引き継ぎ、三菱を創業、日本の海運・貿易を担うまでに。
本書は、己の信念を貫き、近代日本の夜明けを雄渾に生きた男の生涯を描き上げる。
【本書の内容】長崎に眩惑する弥太郎/吉田東洋暗殺犯人の追跡/龍馬と海舟と隆盛/龍馬と長崎の亀山社中/後藤象二郎の登場/弥太郎と海援隊/弥太郎の談判と龍馬の死/明治の新風に躍動する/台湾征討から西南戦争/多角経営と十四年の政変/巨星、墜つ
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