ランドセルのはるやすみ
朝からわが家は大騒ぎ。
「遠足いっしょにつれてって」とダダをこねているのは、おとうちゃん。
すると、「わたしも遠足につれていってくれませんか」と、声がした。
まわりを見渡してみると、ぼくのランドセルに手と足がはえて、目と鼻と口もついていた。
ランドセルは「春休み」をとって、学校の遠足に一緒に行きたいといいだした。
おとうちゃんとランドセルのけんかが始まった。
だけど、おかあちゃんの一言でランドセルも一緒に行くことになった。
学校からバスに乗って『りゅうせん山』に向かった。
ランドセルは頭がよくてみんなの人気者。
お昼ごはんになると、どんどん周りに女の子たちが集まってきた。
すると、いじめっこもやってきて、ななちゃんのぼうしをとって逃げた。
ところが、ぼうしはトビにもっていかれてしまった。
そこで、ランドセルは取り返すために、木に登って……。
テンポのよい関西弁と、ユーモアいっぱいの絵が楽しい幼年童話。
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