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青春の怒濤

‘現代人は他人の目の色をうかがいながら生活している。
他人が自分をどうみるかということですべてが決まる。
何をやろうとするにも、まずそれをやったら他人がどう思うかということを考える。
いい学校にはいるのも他人のためでしかない。
親に喜んでもらうため、友人に尊敬されるため、先生にほめられるため……何もかもが他人の目のためである。
なぜそうなってしまったのか。
他人が自分をどう見るか、それだけになってしまったら、人生は何と貧しいことだろう。
私はこの小説のなかで、そんなことを拒否して生きる主人公を書いたつもりだ。
又、随筆の個所でも、表現の形式はちがうが、いいたいことは同じである。
’(「まえがき」より)「われわれは如何にしたら自己疎外から脱することができるのか」をテーマに、小説と随筆の形式でまとめられた書。
悩める若者たちが夢中で読んだ名シリーズを電子版として復刊。




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