ちゅーちゅーエンジェル
ワケあって夜間高校に入学した僕、杉本新樹(あらき)は、クラスの異様な雰囲気に圧倒されていた。
服装も年齢もばらばら。
中には四十代とおぼしき中年男性も混ざっている。
こんなクラスに溶け込めるのだろうか……。
激しい不安にさいなまれていると、そこに入ってきた担任教師――通称・現状維持先生――は、生徒以上にツッコミどころ満載の人物だった。
そんな中、杉本はとびっきりの美少女がいることに気がついた。
佐野ひのせ。
赤茶色の髪が特徴的な、スタイル抜群の彼女に、まるでオアシスを見つけた気がしたのもつかの間、ひのせは突然、教壇に仁王立ちして叫んだ。
「前もって、諸君に申し渡す!! 私と関わると死ぬこととなる! 死にたくないのなら、私に関わるなっ! これは忠告ではない、命令である!」しかし、彼女の言葉に嘘はなかった。
それに気がついたときは、もう遅かった。
彼女は僕の首筋に顔を埋め、ちゅーちゅーと何かを吸っていたのだ――。
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