怪物商人 大倉喜八郎伝
排日運動が高まる中にあっても、蒋介石、張作霖、段祺瑞ら中国の要人から、その死を悼まれた日本人がいた!「俺には、進むべき道が、間違いなく見えている。
俺は、時代に食らいつき、食い破り、日本一の商人になる。
きっとなってやる」明治・大正の実業家として名を轟かせた大倉喜八郎。
大成建設、帝国ホテル、東京経済大学、中国の本渓鋼鉄公司など、彼が設立・経営に関与した企業は数知れない。
しかし、一代で財閥を築き上げた「世にも稀なる商傑」と讃えられる一方で、「死の商人」と揶揄され、彼は決して正当な評価を受けていない――。
薩長閥が幅を利かせる時代。
コネもカネもない大倉喜八郎は、世に出るために、リスクを恐れず、どんな仕事も喜んで引き受けていく。
そして、革命をめざす孫文を陰ながら支援し、中国に多額の投資を行って、その発展のために援助を惜しまなかった。
今だからこそ知ってほしい大倉喜八郎の生涯に光を当てた、著者渾身の長編小説。
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