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小説伝記 上杉鷹山

内村鑑三により「代表的日本人」の一人として海外にも紹介された上杉鷹山。
彼ほどイメージが先行している歴史的人物もいないだろう。
生前から理想の名君として褒め称えられ、戦前は修身の教科書で子供たちの模範と教えられ、米沢では上杉謙信と並んで神社の祭神にまでなった。
それは、凡人に真似できないようなカリスマ性や特別な才能ゆえではなく、真摯に生き仕事に取り組んだ結果であるが、これまでの偉人伝等では子供の時から卓越していた人物であるかのように書かれている。
これでは、鷹山の真実の姿がどこかへ消えてしまうのも致し方ない。
地方の首長へのアンケートで「理想のリーダー 第一位」に選ばれ、今もなお尊敬され続ける上杉鷹山。
本書では、「竹は竪に割るべし。
横に割るべからず」と説く合理主義者でもあった稀代の政治家・経営者の実像を「小説的伝記」という試みで、余すところなく描き出す。




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