みどり色の星
人生は夢かもしれない。
でも、幻の中で、せめて幸せでいられたら。
19歳の遠山エリカは、冬のある日、知り合いの中学生とともに訪ねた研究所に閉じ込められ、たまたまその場に居合わせた6人と共に想像を絶する「時空の旅」を経験する。
たどり着いたのは、みどり色の太陽が輝く星。
大通りに立ち並ぶ五角形の几帳の家には、生きるために必要な備品がすべて備えられていた。
そこは、高度な文明を持つ異星人が、訪問者たちのために作った保護地域だったのだ。
途方にくれる彼らに、やがて頼みの綱だった樹田博士から、「時空の一致するところに移動せよ」という緊急指令が入る。
彼らは再び時空をジャンプし、無事地球に戻れたのだが……。
それは幻覚でしかなかった。
落胆と失望の末に、エリカはひとつの選択をする。
月日は流れ、49歳になったエリカはついにすべてを思いだす。
先が読めない展開、深く心に余韻を残す読後感。
構想7年、SFファンタジー小説の傑作!
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