徳川四天王 家康に天下を取らせた男たち
表情を少しあらためて家康は言った。
「憚りながら、徳川家には、いざとなれば、水火を厭わぬ五百ほどの勇士がおります。
これが、わが家の宝といえば宝かと……」秀吉の表情は曇った――終生、豊臣秀吉が羨んだ徳川家康の家臣団。
その筆頭ともいえるのが「徳川四天王」である。
家康に采配を教えた酒井忠次、武勇で戦局を一変させた本多忠勝と榊原康政、そして、赤備えを率いた井伊直政……。
本書は、そんな名臣たちの知略と武勇のほどを、新解釈を交えて活写した力作長編である。
はたして四天王は、今川家に翻弄された草創期、強敵・武田家との死闘、信長・秀吉政権下の苦境、そして天下分け目の関ヶ原に至るまで、いかに家康を支えたのか……。
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