「平泉の栄耀もいっときのこと。<br />間もなく修羅がやって来ます」…。<br />百年に渡り、平泉を舞台にみちのくの王として君臨した奥州藤原四代。<br />そのかげには、男たちの修羅にもみくだかれながらも、子を生み血を伝えるために耐え、生き抜いた妻たちの熱いドラマがあった。<br />哀感漂うみちのくの風景と華麗な平泉を背景に、女たちの生きざまを鮮烈に描き出した本格的歴史小説。<br />