いちばん近くて遠い
正直に生きれば生きるほど、堕(お)ちていく――。
松下絵里子(28歳)。
スポーツ用品メーカー勤務。
結婚も決まり、公私ともに充実の日々が始まるも……「優等生の悪女」。
佐藤美鶴(34歳)。
小さなサンドイッチ店で働く主婦。
元デパートの店員。
献身的な夫がいながら過去の男に……「懲りない悪女」。
加賀美さとみ(53歳)。
セレクトショップ「トップシークレット」社長。
欲望にどこまでも忠実な女性起業家。
多少の犠牲は……「華麗なる悪女」。
向井沙也香(21歳)。
セレクトショップ「トップシークレット」社員。
さとみの下で働く上昇志向の強い新入社員。
職場には絵里子の婚約者がいて……「純情そうな悪女」。
――彼と同じ未来を見ていたはずなのに。
――彼女には僕の知らない別の顔がある。
人は星、人生は夜空。
かかわり合う人々が点となり、ひとつの星座を形づくる。
ままならない男と女の関係を、それぞれの視点で描いためくるめく恋愛小説。
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