不遇の空海に手をさしのべ、道を開いてくれたのは最澄だった。<br />だが、二人の友情は、あることからしだいに亀裂を生じていく―。<br />日本仏教史上に燦然と輝く五つの巨星、最澄、空海、親鸞、道元、日蓮―その人間像と苦汁に満ちた求道の生涯を、筆者ならではの力強い筆致で描く快心の力作。<br />