いまから70年前―太平洋戦争の過酷な環境の中、鹿児島の「知覧」という町に、誰よりも命と向き合い、愛に生きた人がいた。<br />その人の名は「鳥濱トメ」。<br />この物語は、「特攻の母」と呼ばれたひとりの女性の波乱の人生と、この国の未来を思い飛び立っていった特攻隊員たちを描いた、小説でもドラマでもない、真実の物語。<br />祖母トメの意志を継いだ実孫・鳥濱明久が、戦後70年のいま、語り継ぐ。<br />