なぜ日本人は、一瞬でおつりの計算ができるのか
突然ですが、問題です。
「17.5℃の気温が20℃下がった。
現在は何℃?」 恐らく多くの読者は、「マイナス2.5℃に決まっているじゃないか」とすんなり答えることでしょう。
ところがドイツでは、この負の計算を間違える人が結構います。
おつりの暗算ができず、レジで四苦八苦する人もいます。
ドイツ人の頭が悪い訳ではありません。
日本人の教養が高すぎるのです。
本書はドイツ在住30年、『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』などのベストセラーを持つ著者が日独の教育を比較した意欲作です。
ドイツで3人の娘を育て上げた著者は、子育て中「日本ではこんなことあり得ない」とため息をつくこともしばしば。
「日本の初等教育は世界一」と断言します。
ただ大学教育やビジネスの場になると、海外の人と比べて見劣りしてしまうことが多いのも事実です。
素晴らしい初等教育のそのあとが、うまく続いていないのではないか。
そんな問題提起もされています。
これからはますます外国との交流が盛んになっていきます。
国際交流を成功させるには、まず互いの違いを知ること。
そして自国に誇りを持つこと。
本書はその一助になるでしょう。
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