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Just Be Friends.

彼がいたあの頃、大袈裟じゃなく、わたしの世界の中身は、「彼が好き」それが全てだった。
彼とずっと一緒にいたいと、それだけを思って生きていた。
それがわたしの夢だったのだ。
だけど彼には夢があった。
それは、わたしとは違う夢だった。
だから、だんだんと時計の歯車が削れていくみたいに、わたし達の心は、いつしか噛み合わなくなって、あの夜、二人の時間は止まってしまった。
でもね。
季節が巡るたびに、思いだすんだ。
二人で過ごした、色鮮やかな時間を。
全てがうまくいったあの世界を。
だってあの恋は、二人にとって、きっと、特別な恋だったから―――。




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