「俺(=冷蔵庫)は、彼らを救いたい!」――製造過程で意識を持ってしまったスウェーデン製の冷蔵庫が、夫が作家で、妻がイラストレーターの家に設置された。<br />ある日、夫の甥(おい)で天才ヴァイオリニストの少年を預かることになったが、そのせいで家庭が崩壊の危機に……。<br />動くこともできないし、語りかけることもできない冷蔵庫(リフレ)の‘決断’とは? 冷蔵庫が語る究極の「家族愛と才能」の話。<br />大藪春彦賞受賞の異才が放つ感動作。<br />