紅(あか)い三日月
殺すことで、私は変わるのか? 幸せな将来を捨て、彼女がなろうとしたのは‘殺し屋’。
傷ついた者たちに安息の時は訪れるのか――。
大藪春彦賞作家が満を持して放つ衝撃作。
父・清隆(きよたか)を銃殺した杉山(すぎやま)と帰宅後、不運にも鉢合わせした塔子(とうこ)は、重傷を負わされてしまう。
かろうじて一命を取りとめたものの、半年間の昏睡状態に陥ったのち、奇跡的に目覚めた。
犯人・杉山への判決に納得がいかない塔子に、担当刑事の犬伏(いぬぶし)は、「捜査に強い圧力がかかり、十分な捜査ができなかった」と告げる。
さらに犬伏は、警察も捜査できない事件を扱う文目屋(あやめや)なる‘殺しの集団’の存在を塔子に明かすのだった……。
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