昭和の新宿。<br />「雨の日だけ営業」と噂される、元神主・水上櫂の探偵社をめぐる物語――。<br />幼馴染の慎吾が「近ごろ、会社に間違って届く郵便物が多くて、受付の女性が困っている」と櫂に相談した数日後、その女性は失踪して……(表題作)。<br />◎友の死を悼みつづける女の真意を見抜く「沈澄池のほとり」。<br />◎破格の待遇で募集されたカメラマン採用試験の謎に迫る「好条件の求人」など、四作品を収録した連作短篇推理小説。<br />