おかあさんはおこりんぼうせいじん
「こら―――――!! なに? この部屋は! かたづけなさい! ぜーんぶすてちゃうからね!!」おかあさんは、いつもおこってばかりいる。
朝から晩までずーっとおこっている。
だから本当におこりんぼうせいから来た「おこりんぼうせいじん」じゃないかと思う。
おこって、子どもたちにいうことをきかせて、いつか地球を征服するつもりなのかもしれない。
「どう? かたづいた?」おこりんぼうせいじんが、ぼくの部屋に入ってきた。
ところが、友達がこわしたおもちゃを、「どうして大事にしないの!」って、人の話も聞かないで、またおこった。
ぼくは頭にきて、お母さんが謝るまで、絶対部屋からでないことに決めた。
ところが、だれかと電話しているお母さんの話を聞いて、ぼくはおそろしくなった。
もしかして……おかあさんは、本物のおこりんぼうせいじんなの!? おこる親、おこられる子ども、それぞれの気持ちをユーモアいっぱいに描いた一冊。
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