夢見る横顔
母子家庭で育ってきた、中学2年生の橋本香耶。
ある日、香耶が思わず口にしてしまった夢のため、仕事から帰宅後も毎晩遅くまでぼうし作りに没頭し、次第にのめり込みすぎていくお母さん。
そんな母親を心配しながらも、自分の将来についても考えるようになった香耶。
美術の才能に秀でた、親友の詩乃。
将来の夢をもっている、足立君。
「夢なんて、あってもなくてもよくない?」と話す西田君。
周囲の同級生たちの「夢」に焦りを感じながらも、自分の「特別」を探すことにした香耶。
「じゃあ、橋本の夢って何?」同級生の西田君に聞かれた。
――私の、夢? まさかこんなことを聞かれるなんて。
「それは……」頭の中が真っ白になって何も考えられない。
でも、何か言わなきゃ。
何か言いたい。
でも私にはまだ夢なんて……。
将来の夢、家族との関係性、恋心など、悩みながらも自身や周囲と向き合い、乗り越えていく姿を鮮やかに描いた1冊。
更新中です。しばらくお待ちください。