その景色をさがして
母親を亡くし、祖父母と暮らすことになった中学2年生のトーコ。
ある日、トーコがママの部屋を整理していると、ノートの間から何かがするりと抜け落ちてきた。
それは、見覚えのない一枚の絵ハガキで、トーコが知らない差出人からだった。
その後、トーコは「トーコに見せたい」と、ママが行きたがっていた場所があることを思い出して……。
その場所を探すことにしたトーコは、叔母の千紘ちゃん、同級生の穂香や北沢など、周囲の優しさにふれ、成長していく。
「べんり屋、寺岡」シリーズの著者書き下ろし作品。
〈目次〉1.戻れない庭/2.空耳と現実/3.ママのノートとわたしの夏服/4.穂香の絵と星占い/5.パパからの電話/6.途切れた虹/7.パンケーキと千紘ちゃんの涙/8.やさしい風が吹いた/9.緑の瞳とネックレス/10.雪が咲く
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