しゅくだいクロール
7月に入ってすぐ、引っこしが決まったと友達のかおるに伝えた。
かおるとは幼稚園の時から仲良しで、今の3年生で同じクラスになって喜び合った。
小学校1年生の夏、ぼくは遊園地のプールでおぼれたことがある。
その時からプールが怖くなってしまった。
それなのにかおるは、水泳大会のリレーの選手にぼくを出したいと言い出した。
それからぼくのクロールへの挑戦がはじまった。
まずは、水に浮く練習からはじめた。
プールが怖かったぼくは、水に浮くことができただけでうれしかった。
次にバタ足を練習した。
最初は、バチャンバチャンと大きくけっていたが、だんだんと水をける感覚がつかめてきた。
そしていよいよ、「手かき」をつけて泳ぐことになった。
ところが、今まで順調だったのに、手をつけたことで上手く泳げなくなって……。
運動が苦手な子でも、頑張って練習することの大切さを描いた「しゅくだい」シリーズ。
水泳が苦手な子におすすめの一冊です。
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