妖精のぼうし、おゆずりします。
ドールハウスをつくるハルカおばさんのところへでかけたミユ。
おばさんは今「小さなぼうし屋さん」をつくっているところです。
ところがおばさんは、大きなウインドーに飾る特別なぼうしがつくれないと悩んでいました。
いくつもつくっては、どれもこれも気に入らないと言うのです。
そこでミユは、使わなくなった小さなぼうしをもらうことにしました。
そして、ぼうしに飾りをつけて、以前出会った妖精パピーにゆずってあげようと考えました。
夜、ぼうしをおばさんの庭のベンチに置いておくと、次の日には、ぼうしがすべてなくなっていました。
そして、「明日、ウエディングベールにお祝いのししゅうをするので、ミユにも手伝ってほしい」というパピーからの手紙が置いてありました。
ミユは、ねこのシルバーと一緒に妖精の世界へと向かいました。
そして、パピーと再び出会うことができたのです。
女の子に大人気の著者、あんびる先生がおくる心温まる幼年童話。
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