はずかしがりやの バナナくん
はずかしがりやのバナナくんは、学校で行われる「歌の発表会」の練習が嫌いです。
バナナくんは、顔を隠してしまって歌えません。
「ああ いやんなっちゃうな」としょげていると、近所のくしカツのおじさんがやってきて言いました。
「みられてると おもうから ハズカシイ。
まわりは みんな イモとか カボチャやと おもたら ええんや」。
くしカツのおじさんのもとで、歌の練習がはじまりました。
何日かたって、発表会の日になりました。
バナナくん、最初はハズカシイという気持ちがありましたが、「みんな いしころ いしころ」と心の中で唱えたあと、ついに歌い出します。
「バーババ バーババ バナバナバー」。
どんどん調子が出てきたバナナくんは、とうとう皮を全部脱いで、音楽室を飛び出しました。
「くしカツさんも いっしょに うたお!」とくしカツさんを誘いましたが、驚くことに……。
最後のどんでん返しが最高の絵本。
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