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清水の次郎長 (上)

旅行けば、駿河の道に茶の香り――。
浪曲でもおなじみの清水の次郎長は、文政3年、駿河国は清水湊にて誕生。
遊侠の世界へ身を投じ、喧嘩渡世で諸国を股にかけた‘海道一の大親分’。
生来の粘り強さと狂暴かつ大胆な気質に加え、状況判断と予測性の鋭さは群を抜き、大政、小政、森の石松ほか多くの乾分(こぶん)を従えて、その名を広く知らしめた「漢(おとこ)の中の漢」である。
本編は、生誕から‘次郎長親分’の誕生、久六仇討ち、森の石松斬殺事件までに至る、文政から幕末にかけての激動の若き時代を、鬼才・黒鉄ヒロシが緻密かつ大胆な構図で描いた作品である。
「黒鉄歴画」ならではのブラックユーモアを随所に散りばめつつ、アウトローたちの‘義理と人情’にあふれたさまざまな人間模様をときにシュールに、ときにコミカルに描く超大作! 次郎長率いる清水一家の並々ならぬ活力がよみがえる、「黒鉄歴画」シリーズ第四弾の〈前編〉。




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