大黒柱である清盛を失い、滅亡へと向かう平家。<br />その流れを押し留めることはできないかに思えたが、それでも運命に抗い続けた平家の男たちがいた――。<br />歌の道を進むことを望みながらも、武人として生きる道を選んだ忠度。<br />虜囚の身となるも、後白河法皇との次なる戦いに賭ける重衡。<br />嫡流の血の重圧と戦い続けた維盛。<br />歴史の流れに逆らい、最後の一兵まで戦おうとした知盛……。<br />平家の男たち8人の、颯爽たる姿を描いた連作短編集。<br />